大文字の送り火、誰を送るの?秘められた謎の真相は…?
2016/05/27
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毎年、京都で山に大きな「大」の文字が
浮かび上がりますよね(*・ω・)
五山の送り火として誰もが一度は
テレビなどで見かけたことがあるかと思います。
見たことはあるけどなぜ「大」の文字を
浮かび上がらせるのか…
一体誰を送っているのか…
不思議なことがいっぱいですね!
今回はそんな大文字焼きについて
あれこれを調べてみました!
大文字の送り火の意味は?
有名なのは京都でお盆の8月16日に五山の
五つの送り火を順番に点火し、死者の魂が
無事あの世へ帰れるようにとの願いを込めて
供養する行事です。
東山如意ケ嶽の「大文字」が一番有名ですね!
そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、
松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、
西賀茂船山の「船形」、嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、
これらが点火され、京都五山送り火と呼ばれています。
送り火の大規模版なのでさすが歴史の
街・京都だなと関心してしまいますね!
大文字の点火までの流れは、まず19時頃から
弘法大師堂での法要に始まります。
19時55分に金尾の火床から採った火が移され、
「一文字(用意は)いいか」「字頭いいか」
「北の流れいいか」「南の流れいいか」などと確認の
号令を行い「点火」との声に合わせて各火床に点火されます。
しばらく煙が続いたあと浮かびあがった大の字に
街中からカメラのフラッシュが光るそうです。
点火の間中は読経が続きます。
大文字の送り火は誰を送るの?
ご精霊さん(ごしょうらいさん)と呼ばれる
ご先祖様の魂を、送り火を焚いて迷うことの
ないようにするものです。
五山で焼かれた炭を玄関に
吊るしておくと厄除けになるとも
言われています。
また、送り火の灯火を映した杯を飲むと
中風にならないという言い伝えも。
五山の送り火は、葵祭、祇園祭、時代祭と
京都四大行事と言われています。
日本以外ではタイやインドでも川に供物をのせて
流したり、灯篭を流したりする行事がありますので、
仏教の「ご馳走を備え、火を焚き、水を流す」という
供養の考え方から仏教の分布している地域では
よく見られるもののようです。
大文字の送り火はいつ誰が始めたのかは謎?
大文字の送り火はとっても風流な行事ですね。
毎年、こんなに立派な送り火の景色を
見ることができます。
これだけ立派な送り火を考えたんだから
由来はきっと面白いストーリが秘められているかと
思ってしまいそうですが、実は謎に包まれたままなんです!
長い間日本の朝廷であった平安京では公式の
記録が残っていますが、大文字の送り火については
記録が残っていないそうです。
一説では以前の京都は深林利用のせいで
ハゲ山が多く、それゆえ、送り火という文化が
生まれたのではないかといわれています。
送り火が歴史の資料に顔をのぞかせたのは
江戸時代以降に刊行された地理の本や
絵画などからで、それ以前はあくまで謎のままという、
謎めいたイベントなんですね(●´∀`)
五山送り火まとめ
五山の送り火は誰でも知っているイベントのため、
一度は見ておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ちょっとした知識をつめて見上げる送り火は
また一味違うものになるかと思います。
今年の夏は京都で送り火を見たくなりますね!
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